さて、先週金曜日に佐渡出張が入りましたので、翌日も滞在して少しゆっくり佐渡を満喫することにしました。
行きも帰りも日本海の海上では凪で良かったです。

仕事の打合せを終え、両津にもどり当日の宿「ゆたかや旅館」さんに泊まりました。

チェックインが遅かったので、夕飯タイムまでの僅かの間にそそくさとお風呂に入りました。そして、お楽しみの夕ご飯は、感染対策も重視され、お部屋食でご用意してくれました。
取引先の地元の方から値段の割に料理のクオリティが高いと伺っていましたとおり、地のものがたっぷりで美味しかったです。また、普段美味しい新潟米を食べていると自負しておりましたが、こんなに佐渡米が美味しいのかとビックリしました。

翌日の朝食もとても健康的でした。

仕事も無い二日目は、自分の足をフル活用してトレラン観光することにしました。
先ずは両津の商店街からスタート。

湾岸沿いの佐渡一周線で両津港を北上しました。直ぐに海岸(多分、平沢海水浴場)が見えてきました。

部落名でいうと、両津の船場町、浜梅津、平沢、駒坂、羽吉、吉住、椿、北五十里まで走りました。
途中の吉住(よしずみ)では変わった案内板を発見。
なんと、近隣のお宅を昔からの屋号で呼ぶのでしょうね。「○○右衛門」などの屋号の案内表示でした。

北五十里からは登山口に入りました。

段々と山の奥地へ入って行きました。


入山口の北五十里登山口では整備が充分と言えず、トレイルが少しわかりずらかったです。意を決して登っていくと、トレイルに水が入り、沢のようになっていました。トレイルはその周辺に比べ深い溝となっているため、雨が降るとトレイルに水が集まります。
そこでは、山賊(山のギャング)が待っていました! (||゚Д゚)
アブと蚊の大群です。
旅館で防虫スプレーを体に吹きかけたはずだったのですが、既に十分に汗をかいていた私をめがけて100匹以上の虫の大群に囲まれました。
数分間は早足で登ったものの(登りなので走れませんでした)、とても耐えきれず、立ち止まってリュックから再度防虫スプレーを体に噴射しました。立ち止まっている間もタイツの上からでも容赦なく大量の蚊に刺されました。
休憩なしで急ぎ足で峠道を登り、北五十里峠まで到達して山の稜線に出ると、景色は一変しました。待ってました!

ドンデン池もすぐ近くにありました。

ドンデン池からドンデン尻立山を上り下りしてドンデン山荘に到着しました。

ドンデン山荘から雲間の眼下に両津湾と、その右隣の加茂湖、その先の小佐渡山地、さらには本土の角田山や弥彦山もハッキリみえました。

ドンデン山荘で水分を補給し、いざ金剛山方面へ。

雪畑山山頂にも立寄って本土側と反対側の海も眺めました。


そこから、金剛山の山頂へ向かいましたが、山頂で記念撮影すること無く、急ぎ足で通過することにしました。というのも、山頂付近では張り紙で注意喚起する程、至る所に蟻塚が形成されていました。北五十里のトレイルでも沢山ありました。
金剛山山頂の鳥居を抜け、砂利の道をそのまま10m程下がると、その先は人の脚ではとても降りていけない急斜面になっており、道をロストしたことに気付きました。リュックから地図を出している僅かの間に何匹もの蟻が凄い勢いで自分の脚やトレッキングポールを這い上がってきました。(||゚Д゚)
山頂まで一旦戻り、周辺を確かめてみると、小さな下山道を発見し、なんとか下山を開始しました。下りは飛ばせるかと思いましたが、トレイルの道幅が狭くて思うように飛ばせませんでした。
こんな感じに狭いです。

下山口の白勢登山口までは気分的には遠かったです。途中、綺麗な沢(清水)を見たので、迷わず飲んでみました。腹下しせず、美味しく飲めました。
白勢登山口から白勢川沿いを下り、海岸線沿いの白勢の町に出て、北五十里を通り、両津に無事に戻ることができました。終わってみれば、ロード15km及びトレイル19kmの合計34kmのロング走となりました。
両津の商店街では地物のフグ、イカ、カレイなどの磯焼きを売っている店を発見し、お土産に幾つか買いました。

帰りは最終便に乗り、夕暮れの日本海を航行しました。

佐渡出張は、いつも時間ぎゅうぎゅう詰めのトンボ返りでしたが、今回は佐渡の地を自分の足で走り回ることができ、佐渡の地理に随分と詳しくなった気がします。
こういう時間にゆとりを持った出張もたまにはいいものですね。
令和3(2021)年8月23日 新潟市にて
松浦国際特許事務所(新潟市西区)
新潟 弁理士 松浦 康次