2023年03月17日

最近の読書(ストロベリー戦争)とドラマ




(1)「ストロベリー戦争」の読書感想
前回レビューした「特許やぶりの女王」に続き、次作「ストロベリー戦争」も読んでみました。詳細はこちら



今回は商標がテーマでした。
前作より正直こちらの方が私には面白かったです。




何故って言うと、物語の中には、自分の経歴に照らして親しみのある記述が登場するからです。



1.主人公が弁理士(事務所経営)→私も弁理士(事務所経営)

2.苺の新品種を見つけたヒロインが通う大学名(宮城農工大)
→私の母校は東京農工大です。
 因みに「農工大」の名前が付く実在の大学は日本に一校だけで、物語の宮城農工大は架空の大学です。なお、米国のテキサス農工大(Texas A&M)は結構、有名です。全米公立大学ランキングではTOP20に入ります。東京農工大と姉妹校締結をしていたはずです。


3.普通名称化した登録商標の話(オーチス・エレベータのエスカレータ)
→私の以前の勤務先は日本オーチス・エレベータでした。米国の本社にも何度も出張しました。

4.冒認出願(先取り出願)をした大手商社のやり手社員の苗字(穂積)
→私の新入社員時代の仲の良い同期と同じ苗字でした。
 彼は、自分の結婚式では手作りの演出(花火)をしてくれました!



 このように、この本では自分の育ってきた環境に関連したキーワードが随所に登場するので、面白おかしく読み進めることができました。

 また、主人公が採った最終手段については、弁理士受験時代の青本(工業所有権法逐条解説)の商標法第26条に元ネタがあります。著者はこれを参考に物語を作り上げたんだと思います。






(2)4月からの新作ドラマ(それパク)
 来月12日(水)夜10時から日テレで「それってパクリじゃないですか?」が始まります。メインキャストには芳根京子さんや常盤貴子さんなどが登場します。


 また重岡大毅(ジャニーズWEST)さんは、親会社から出向した先輩社員の役柄で「弁理士資格」を持つ設定になっているようです。 


 BtoBや対特許庁の仲介業務をしている「弁理士」という仕事が世間一般の人に知られていないので、こうしたドラマでこの業界のことを広めて頂けると嬉しいですね。



以上、読書の感想と新作ドラマの紹介でした。
ご興味あれば、是非、ご覧ください。





令和5(2023)年3月17日 新潟市にて

松浦国際特許事務所(新潟市西区)
新潟 弁理士 松浦 康次
posted by 弁理士 松浦 康次 at 14:52| 日記